NFLスーパーボウルハーフタイムショーのギャラはいくら?2020年出演者や歴代出演者も

NFLのチャンピオンを決める第54回スーパーボウルが

2020年2月2日(日本時間で2020年2月3日午前8時30分キックオフ)に開催されます。

今年はサンフランシスコ・49ersとカンザスシティ・チーフスの顔合わせ。

どちらがスーパーボウルを制覇するのか世界の注目が集まります。

しかし、スーパーボウルの見どころは試合だけではありません。

毎年、一流アーティストが出演するハーフタイムショーにも試合と同様に人々の関心が寄せられます。

 

この記事では、スーパーボウルを華麗に演出するハーフタイムショーの報酬、2020年の出演者、さらには歴代の出演者について紹介していきます。

NFLスーパーボウルハーフタイムショーのギャラはいくら?2020年出演者や歴代出演者も

 

 

NFLスーパーボウルハーフタイムショーのギャラはいくら?

 

結論からいえば、スーパーボウルのギャラはゼロです。

出演者は全く報酬をもらえません。(ただし、交通費・宿泊費等の必要経費はもらえます)

https://twitter.com/JennaCottrell/status/1222922565292785664?s=20

 

それではなぜ、一流のアーティストたちが出演するのでしょうか?

それは、このハーフタイムショーの約12分30秒がアーティストにとって、自分を売り出す最も貴重で効果的な時間だからです。

 

スーパーボウルの視聴者数は1億人以上で、音楽界の最大のイベントのグラミー賞の2000万人~3000万人を大きく上回っています。

 

また、スーパーボウル中継でCMを30秒流すには、今年は約560万ドル(約6億1000万円)の費用がかかります。

30秒で6億円の世界でハーフタイムショーの出演者は12分間、テレビ画面を独占できるのです。

これはCMどころではない多大な宣伝効果です。

 

事実、スーパーボウルに出演するアーティストたちのアルバムの売り上げは飛躍的に伸びています。

2010年のザ・フーは3倍以上、2013年のビヨンセは59%、2014年のブルーノ・マーズは92%のアルバムの売上増を記録しています。

 

さらに、ハーフタイムショーの際にアーティストたちは、これから行われるツアーについて知らせます。

この効果も絶大で、その後のツアーでアーティストたちは大成功を収めています。

 

こうした経済効果ばかりではありません。

 

スーパーボウルのハーフタイムショーに出演するということ自体がアーティストにとっては大変な名誉なのです。

出演アーティストはNFLのエンターテイメント特別チームが、いま最もインパクトを与えることができる人気アーティストという条件で選考を重ね決定します。

 

ハーフタイムショーの出演者に選ばれるということは超一流アーティストであることの証明であり、そのこと自体に大きな意味があるのです。

 

NFLスーパーボウルハーフタイムショーの2020年出演者は?

 

スーパーボウル2020のハーフタイムショーの出演者は、ジェニファー・ロペスシャキーラで、豪華な競演となります。

 

ジェニファー・ロペスは歌手、女優、プロデューサーと様々な顔を持つマルチタレントです。

 

幼少時から女優を目指していて、「セレナ」(1997)でゴールデングローブ賞候補となり、「アウト・オブ・サイト」(1998)でトップ女優としての地位を築き上げました。

1999年に歌手としても活動を開始し、シングル「If You Had My Love」はビルボードのシングル部門で5週連続1位を記録しました。

プエルトリコ系の生い立ちから、英語だけでなくスペイン語でも歌っています。

 

スーパーボウルへの意気込みもバッチリです!

 

シャキーラはコロンビアのシンガーソングライターです。

https://twitter.com/TSCOShakira/status/596980883447521280?s=20

 

8歳の時から、作詞・作曲を始め、1991年に15歳でデビューしました。

1995年のシングル「Pies descalzos」は世界で400万枚、アルバム「¿Dónde están los ladrones?」(1998)は700万枚以上の売上を記録し地位を築きました。

 

2000年にはMTV Video Music AwardsでFavorite International Artistを受賞しています。

その後、英語圏にも活躍の場を広げ、アルバム「Fijación Oral Vol. 1」(2005)は世界的にヒット。

 

2010年にはワールドカップ・南アフリカ大会のテーマソング「Waka Waka (This Time for Africa)」を歌い、1500万枚以上の売上げ、ユーチューブでも再生回数19億6442万回(2018年7月時点)の記録を残しています。

 

グラミー賞は、最優秀ラテン・ポップ・アルバム賞(2001・2018)、優秀ラテン・ロック、アーバン、オルタナティヴ・アルバム賞(2006)と3回受賞したトップアーティストです。

 

今年のスーパーボウルの開催地はフロリダ州マイアミでヒスパニック系が多く、これが2人のラテン系アーティストが選ばれた理由だと考えられています。

 

ジェニファー・ロペスは、「ダイアナ・ロスがハーフタイムショーで空を飛んだのを見て以来、私はスーパーボウルでパフォーマンスすることを夢見てきたの。」と声明を出しました。

 

シャキーラは「何より、私の誕生日なの!これこそ本当のアメリカンドリームで、一生もののショーにするつもりよ」と語っています。

 

2人の一流アーティストの豪華競演に期待が高まります。

 

NFLスーパーボウルハーフタイムショーの歴代出演者は?

 

1967年にスーパーボウルのハーフタイムショーが始まってからは、大学や地元アーティスト、カントリーミュージシャンが出演し、ハーフタイムショーの時に視聴率が落ちるといわれる時期が続いていました。

 

この流れを根本から変えたのが1993年のマイケル・ジャクソンの出演です。

 

ハーフタイムショーは大成功し、試合前半より視聴率が高く、この後の豪華ショーの方向性を決定付けました。

この時、マイケル・ジャクソンは「夢を見るにはお金はかからないよ」とギャラを断り、以後の無報酬制度も慣例化しました。

 

 

以後、ダイアナ・ロス(1996)、エアロスミス(2001)、ポール・マッカートニー(2005)、マドンナ(2012)、ブルーノ・マーズ(2014)、レディー・ガガ(2017)など人気アーティストが続々出演しています。

 

しかし、ハプニングも起こっています。

 

2004年のハーフタイムショー中にジャネット・ジャクソンの衣装が外れてしまい、問題化しました。

そして放送の事故を防止するため、生放送より数秒遅れて放送するシステムが取られるようになりました。

 

スーパーボウルのハーフタイムショーの歴代出演者一覧です。

 

1 1967 アリゾナ大学&ミシガン大学マーチングバンド
2 1968 ギャンブリング大学マーチングバンド
3 1969 フロリダA&M大学
4 1970 キャロル・チャニング
5 1971 フロリダA&M大学、キャロル・チャニング、エラ・フィッツジェラルド
6 1972 アル・ハート、米海軍ドリルチーム
7 1973 ミシガン大学マーチングバンド、ウッディー・ハーマン
8 1974 テキサス大学マーチングバンド
9 1975 マーシー・エリントン、ギャンブリング大学マーチングバンド
10 1976 アップウィズピープル
11 1977 ロサンゼルス市民バンドと市民
12 1978 タイラー・アパッチ・ベルズ、ピート・フォンテン、アル・ハート
13 1979 ケン・ハミルトン、カリビアンバンド
14 1980 アップウィズピープル
15 1981 サザン大学マーチングバンド、ヘレン・オコネル
16 1982 アップウィズピープル
17 1983 ロサンゼルス・スーパードリルチーム
18 1984 フロリダ大学&フロリダ州立大学マーチングバンド
19 1985 米空軍マーチングバンド
20 1986 アップウィズピープル
21 1987 南カルフォニア地域の高校ドリルチーム
22 1988 チュッピー・チェッカー、ロケッツ、88のピアノ
23 1989 南フロリダ地域のダンサーたち
24 1990 ピート・フォンテン、ダグ・カーショー、アーマ・トーマス
25 1991 ニューキッズ・オン・ザ・ブロック
26 1992 グロリア・エステファン、ブライアン・ボイタロ、ドロシー・ハミル
27 1993 マイケル・ジャクソン
28 1994 ザ・ジャッズ、ターニャ・タッカー、クリント・ブラック、トラビス・トリット
29 1995 パティ・ラベラ、トニー・ベネット、オーチュロ・サンドバル、マイアミ・サウンド・マシーン
30 1996 ダイアナ・ロス
31 1997 ジェームズ・ブラウン、ジェームズ・ベルーシ、ジョン・グッドマン、ブルース・ブラザーズ、ダン・アクロイド、ZZトップ
32 1998 ボーイズ・Ⅱ・メン、スモーキー・ロビンソン、マーサ・リーブス、テンプテーションズ、クイーン・ラティファ
33 1999 スティビー・ワンダー、グロリア・エステファン、ビッグ・バッド・ブードゥー・ダディ、セビアン・グローバー
34 2000 フィル・コリンズ、エンリケ・イグレシアス、クリスティーナ・アギレラ、トニー・ブラクストン
35 2001 エアロスミス、インシンク
36 2002 U2
37 2003 シャナイア・トゥエイン、スティング、ノー・ダウト
38 2004 ジャネット・ジャクソン、キッド・ロック、P・ディディ
39 2005 ポール・マッカートニー
40 2006 ザ・ローリング・ストーンズ
41 2007 プリンス
42 2008 トム・ペティ、ザ・ハートブレイカーズ
43 2009 ブルース・スプリングスティーン
44 2010 ザ・フー
45 2011 ブラック・アイド・ピーズ
46 2012 マドンナ
47 2013 ビヨンセ
48 2014 ブルーノ・マーズ、レッドホットチリペッパーズ
49 2015 ケイティ・ペリー、ミッシー・エリオット、レニー・クラビッツ
50 2016 ビヨンセ、ブルーノ・マーズ、コールドプレイ
51 2017 レディー・ガガ
52 2018 ジャスティン・ティンバーレイク
53 2019 マルーン5、トラビススコットとビッグボーイ
54 2020 シャキーラ、ジェニファー・ロペス

まとめ

これまでスーパーボウルのハーフタイムショーのギャラを説明し、歴代出演者、2020年出演アーティストを紹介してきました。

ハーフタイムショーの重要性とそれを担うアーティストがいかに超一流であるのかがわかっていただけたと思います。

2大ラテン系スターの競演の今年のハーフタイムショーからも目が離せません。

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